顎関節症の症例紹介

・症例1   咬み合わせ異常による咬合不全(20代女性)
○主訴
「咬み合わせを診てください」の訴え。最近咬み合わせに違和感があり
右側の咬み合わせが強く、左側は隙間があってかみにくい

○口腔内所見
歯並びはきれいで白くきれいな歯でしたが、左側上下の歯が咬み合っておらず
わずかな隙間がありました。そのため右側が強くかみこんでいました。

○全身症状
顔の歪み、左右の肩こり、腰痛、背中のこり、アレルギー性鼻炎、睡眠時無呼吸症候群

○治療
顎が左側に歪み、全身の骨格も歪んでいる状態でしたので、咬み合わせの調整と
顎の矯正治療をしました。数回の治療を続けたところ、目にみえて体調が改善し、
顔の歪みも良くなり奥歯でちゃんとかめるようになったとご本人は大変喜んでいました。
また、素敵な笑顔も取り戻した様子でした。

・症例2   顎偏位による咬合不全(20代女性)
○主訴
「右上の親知らずが痛い」

○全身症状
腰が前屈・後屈すると痛くなる。

○治療
親知らずを抜歯し、偏位した顎を矯正しました。
数回咬み合わせを調整し、腰痛は軽減しました。

・症例3   顎関節症(40代女性)
○主訴
「顎が痛くなり、口が開かない」
脳神経外科へ通院し、肩こりの薬を服用している。

○口腔内所見
開口障害−正常の半分の開口。咬筋に圧痛あり。右上下の歯肉に圧痛あり。

○全身症状
肩こり、頭痛(こめかみと側頭部)、めまい、背中の痛み、
滑舌が悪い(さしすせそ)、顔の歪み(頬のたるみ、左右の目の大きさの違い)

○治療
上下の歯の咬み合わせの治療と顎の歪みの矯正治療を続けたところ、
顎の動きが良くなりさまざまな症状が軽減し、顔の表情も和らいできました。

・症例4   顎の歪みと歯ぎしり(50代男性)
○主訴
「歯石とヤニを取ってください」「右下の歯がしみる」

○口腔内所見
左下に歯牙欠損があり、他医院で作った物が合わないとのこと。
歯ぎしりによる歯牙摩耗あり。

○全身症状
右肩がこってくると気分が悪くなる。疲れると右腰も痛くなる。
夜中に目が覚める。

○治療
左右の体のバランスを取り、顎の歪みの矯正を続けました。
数日後、顎の動きが良くなり症状が軽減してきました。
欠損部には新しい義歯を作りました。知覚過敏も治ったようです。

・症例5   咬合不全(70代女性)
○主訴
「歯がボロボロになった」
介護が終わり、ご自身の口腔内をリカバリーしたいとのこと。

○口腔内所見
残根状態の歯牙が多数あり、口腔内にはあまりタッチしていなかったようである。

○全身症状
左肩のこり、不眠症(寝つきが悪く、夜中に目が覚める)
首のこり、左頬の違和感、ドライマウス

○治療
根っこだけの歯牙を抜歯して上下義歯を作製(生体に合った義歯を作る)。
ドライマウスの治療−唾液腺マッサージを行いました。
義歯の調整を数回行い、マッサージを1日3回励行。
その結果、咀嚼機能が回復し不定愁訴とドライマウスは軽減しました。

院長から一言

よい咬み合わせは長寿のもと、一本一本歯を大切にし笑顔を取り戻しましょう。